MAKING 2008年8月に、トップ絵の場所を利用してイラストの製作過程を掲載していた時の記録です。 ↑この絵のメイキングを1ページに全部詰め込んで、駆け足でいってみたいと思います。 下絵はコピー用紙にシャーペン(0.3mm、HB)で描くことが多いです。 スキャナで「グレースケール」「360dpi」で取り込んだ状態。 これをRGBモードにして描画部分だけを抽出して色を変えて線画作りの下準備完了。 画面いっぱいに拡大して長時間向き合ってるので、目が乾くというか疲れるというか。 少しでも疲れ目がましなように下絵の線は緑や青系統に色を変えてます。 取り込んだ画像が結構大きいので、割りと太めの線でガシガシ描いても後でそれなりの線になるみたい。 線画完成。実際の作業中はこの4倍くらいの大きさで、それをさらに拡大しまくって描いてます。 前方後方の線が重なってるので前部分を塗ってます。 後でレイヤーのグループ化するのに役立つはずです。多分。 線画が出来たら画像を50%の大きさに縮小(これ↑の倍)して別名で保存、色塗りに入ります。 太めの線でザクザク描いても、この縮小できっちり神経質に描いた線とあまり変わらなくなります。 色塗り開始で大体の目安にざっと色を置きました。大抵は背景にあたる部分から塗ってます。 下塗りブラシはPhotoshopに入ってるエアブラシの設定を少し弄ったものを使っています。 エアブラシのブラシプリセットの設定で「ブラシ先端のシェイプ」の間隔を「1%」にして 「その他」の不透明度のジッターのコントロールを「オフ」で。下地塗りに重宝。 下塗りブラシで大まかな形や色を決めたら、上に新しいレイヤーを作って 「エアブラシペン・不透明」(多分、デフォルトのまま)で色を均したり細かく描き込み。 人物はもう一枚、上にレイヤーを作って境界線をなぞったりハイライトを入れてます(一番右)。 一旦背景は終了で、左上の水色をどうするか考え中。全体を塗ってバランスを見てみます。 手前の人物で、この後ろ人物の首から下の半分が隠れてしまうのを忘れてました。 手前人物。パーツをベッタリ塗ってから少しずつ影付け。周りから反映する色を塗ってハイライト入れ。 後から、全体的に見て青すぎると思ったので茶色寄りの陰を足しました。どのパーツもこんな順番です。 髪。エアブラシでざっと下地塗りしたあと、影になる濃い部分、ハイライトを塗ります。 毛束の境界線にもう一段階明るい色で線を入れてメリハリをつけたんですが 周りに馴染ませた青緑色を大きなエアブラシで重ねたらそのメリハリが埋もれてしまったので さらに明るい色でハイライト入れ。下地・濃色・明色・青緑色・ハイライトとレイヤーは別々です。 真円に範囲指定したもの(楕円の範囲指定+shiftで真円の範囲指定)を塗り潰し、それを 「選択範囲を変更→縮小」して切り取り、また縮小して塗り潰し、さらに縮小して切り取り……を繰り返すと 何重かの円が出来るのであとは適当に作ったモチーフをコピーや回転などして円陣を作ります。 円陣を「編集→変形→自由な形に」で人物の足元にあう形に変形させます。 レイヤーモードをオーバーレイにすると発光してるような感じに。それをコピーして、コピーしたものを 「フィルタ→ぼかし→ぼかし(放射状)、方法(ズーム)」で上向きにぼかして、 上からもう一枚、オーバーレイモードのレイヤーにエアブラシでさらに発光させてみました。 線画の時に水色に塗り潰したレイヤーを手前人物の塗りレイヤーの一番下に置いて 上にある塗りレイヤー全部を「レイヤー→下のレイヤーとグループ化」にすると、 元になる水色塗り潰しレイヤーの描画部分だけを表示するので一気にはみ出し部分が隠れます。 全体に単調な気がしたので色を調整。肌レイヤーの上にくすんだピンクをオーバーレイで60%、 翼もコピーしたものを「イメージ→色調補正→色相・彩度」で色を変更して翼の上にオーバーレイで73%、 背景も平坦だったので、緑〜青のグラデーションをオーバーレイ25%で乗せました。 最後に線画を部分ごとに色を変更したあと、線画レイヤーをコピー。 下は通常モードで50%表示、上はオーバーレイモードにして80%表示、少し透明感が出たでしょうか。 そして線画の上に新規レイヤーを作って毛先や翼などを修正。これでイラスト完成です。 最後までお付き合いくださって、どうもありがとうございました〜! ≪BACK |